水木しげる

〝リアル鬼太郎〟は見抜いていた 

 鬼太郎には実在のモデルがいた。水木さんのおい・Sさんである。紙芝居作家だった1955年頃、兵庫県西宮市で同じ家に住んでいた。私は水木さんの取材時、Sさんに会ったことがあり、当時39歳、細面で自動車会社に勤める会社員だっ […]

とっとりNOW133号

とっとりNOW133号3月1日発行

巻頭特集 今によみがえる弥生のWonderライフ~古代山陰道と青谷上寺地遺跡~ 全国の専門家や考古学ファンから注目される鳥取市の青谷平野。その熱視線の理由は、古代山陰道の道路遺構と青谷上寺地遺跡。太古の眠りから覚めた遺物 […]

狐につままれ狸に化かされ

 大学2年の春、『海と毒薬』と『沈黙』を続けざまに読んだ私は、感動に震えながらも呆気にとられていた。重厚かつ端正な文章。深く胸をえぐる描写。この堂々たる純文学作品を世に問うた遠藤周作という文豪が、あのふざけた〝狐(こ)狸 […]

あごカツカレー

〝あご〟が落ちる旨さのご当地グルメ

琴浦(ことうら)町で多く水揚げされるあご(トビウオ)を使用したご当地グルメ「あごカツカレー」。食を通じた地域活性化を目的とした取り組み「琴浦グルメストリート」の企画として、「レストラングレイン」が考案しました。「あごカツ […]

ねずみ男がお気に入りのワケ

「ねずみ男」がお気に入りのワケ

 水木ワールドで、たくさんのキャラクターを作りだした水木さん。「一番好きなキャラクターは?」と問われると、必ず「ねずみ男です」と答える。  ねずみ男は非常に特異なキャラクターだ。妖怪と人間の間に生まれた半妖怪。僧衣(そう […]

とっとりNOW132号

とっとりNOW132号12月1日発行

巻頭特集 愛あふれる〝芸術写真の神〟~昭和を翔けた写真家・塩谷定好~ 絵画的な情緒があふれる写真を数多く残した写真家・塩谷定好は、大正時代末期から昭和初期にかけ隆盛した。植田正治が〝芸術写真の神〟と称し、世界を魅了したそ […]

〝好き〟にまっすぐだった人

 自分には絶対に描けない絵だった。 イラストレーター安西(あんざい)水(みず)丸(まる)の、どこにも力が入っていないようでいて、不思議な緊張感をたたえた絵が、高校生の頃から好きだった。  無礼を承知で「水丸さん」とお呼び […]

にちなんダムカレーアイキャッチ

日南町の〝味力〟が詰まった大盛りグルメ

日南町(にちなんちょう)の道の駅、にちなん日(ひ)野川(のがわ)の郷(さと)「レストランほっとす」は、地元の新鮮な食材を使った料理がそろっています。特に、町内を流れる日野川の支流に設けられた、鳥取県最大の多目的ダム「菅沢 […]

とっとりNOW131号9月1日発行

巻頭特集 見守りつなぐ森と生命~共存の道を探り未来へ~ 変化に富んだ地形が特徴の氷ノ山には、天然記念物のイヌワシ、ヤマネなどが希少な動植物が多く生息。一方、智頭町芦津地区ではモモンガの生体調査・研究を通じ、保護活動をする […]

「絵の道」を照らしてくれた山下清

 水木さんは勉強が苦手だった。兄と弟は中学校に進学したのに、水木さんのみが高等小学校卒。それでもくじけなかったのは、「小学校時代から絵がうまかった」から、とされる。  確かにそうだ。高等小学校1年の時に個展を開き、「少年 […]

3人のゴール、2人のスタート

私の偏った漫画遍歴はあだち充から始まった。 ある日、年の離れた親戚のお姉さんが我が家に持ち込んだ漫画本の山。あだち作品を網羅していたそれが、いたいけな私を『陽あたり良好!』や『みゆき』や『ナイン』を愛読するややシブ少女に […]

みそが決め手のコク旨カレー

鳥取和牛をおいしく味わえるメニューが揃う「たくみ割烹店」。ランチ限定で「鳥取和牛オレイン55(以下、オレイン55)」の入ったカレーが食べられるのを知っていますか?オレイン55とは、牛肉の口溶けの良さに関係するといわれるオ […]