さっけーのTottori推しランチ カレー編

【連載】
鳥取県のグルメを知り尽くした男〝さっけー〟が、絶対食べて欲しい「推しグルメ」を紹介。ランチ限定という制約の中、どんな一品が飛び出すのか。まずは「カレー編」でスタート!

日南町の〝味力〟が詰まった大盛りグルメ 【にちなんダムカレー】

日南町(にちなんちょう)の道の駅、にちなん()野川(のがわ)(さと)「レストランほっとす」は、地元の新鮮な食材を使った料理がそろっています。特に、町内を流れる日野川の支流に設けられた、鳥取県最大の多目的ダム「菅沢(すげさわ)ダム」をモチーフにしたカレーが看板メニュー。町特産品のトマトや米などをたっぷり満喫できる「にちなんダムカレー」(850円・税込)を紹介します。

ごはんを堤防、ルーは貯水池に見立てたダムカレーは、2009年ごろから全国的に広まっています。この道の駅でもオープン後に、「もっと日南町の魅力を多くの人に味わってもらいたい!」という思いで、提供を開始しました。堤防の米、森をイメージした付け合わせのキャベツやアスパラ、ルーに溶け込んだタマネギなどの食材を地産地消にこだわり、一皿で見事に「菅沢ダム」を再現しています。

にちなんダムカレー

まず目の前に飛び込んできたのは、大盛のごはん。メニュー写真で見た想像以上のド迫力で、実際のダムを見たときのように驚きました。ふっくらと炊き上がったほんのりと甘味のあるごはんはそれだけでも美味。ダムが決壊しそうなほど、ルーも溢れんばかりに入っているので、ごはんとの配分を気にせず最後までおいしく食べられました。

トマトとタマネギをじっくり煮込んで作るルーは、野菜のうま味が溶け込んだ奥行きのある味わい。特にトマトは、標高が高く寒暖の差が大きいこの地ならではの特長で、糖度が高い上に酸味も少なく、味と香りがぎゅっと濃縮されています。そのままはもちろん、煮込むとさらにコクが出ます。

料理長の村上千春さんによると、「どの年代の方にも食べやすいように甘口にしています」とのこと。かなりボリューミーなのですが、その口当たりの良さから年配の方でもペロッと完食されるそうです。

ダムカレーを食べたあとはせっかくなので、本家の「菅沢ダム」を訪れてみてはいかがでしょうか。自然豊かで開放的な景色に癒やされること間違いなし。日南町の〝味力〟が詰まった推しランチ、ぜひ味わってみてください。

【Profile】
さっけー(酒本勇太):文・写真

鳥取県の地域情報サイト「とっとりずむ」代表。「鳥取をもっと楽しく♪」をモットーに、実際に現地に足を運んで取材したグルメ・観光・生活情報が人気。2020年10月に、月間60万PVとSNSの合計フォロワー3万人を達成。

■とっとりずむ https://tottorizumu.com/

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店名:レストランほっとす 「道の駅にちなん日野川の郷」内
電話:0859-82-1707
住所:鳥取県日野郡日南町生山386
営業時間:平日:11時~15時(LO 14時30分) 土日祝:10時~18時(LO 17時30分)
年中無休
HP:https://nichinan-hinogawanosato.jp/restaurants/