さっけーのTottori推しランチ カレー編

【連載】
鳥取県のグルメを知り尽くした男〝さっけー〟が、絶対食べて欲しい「推しグルメ」を紹介。ランチ限定という制約の中、どんな一品が飛び出すのか。まずは「カレー編」でスタート!

みそが決め手のコク旨カレー 【鳥取和牛みそ煮込カレー】

鳥取和牛をおいしく味わえるメニューが揃う「たくみ割烹店」。ランチ限定で「鳥取和牛オレイン55(以下、オレイン55)」の入ったカレーが食べられるのを知っていますか?オレイン55とは、牛肉の口溶けの良さに関係するといわれるオレイン酸を55%以上含む、鳥取和牛のブランドのこと。その肉を存分に楽しめる絶品の「鳥取和牛みそ煮込カレー」(1100円・税込)を紹介します。

まず目に入るのはごろっとした大きさの肉。口に入れた瞬間に、ほろりとほぐれる舌触りにびっくり。肉の味が口中にじゅわ〜っと広がっていき、思わず笑顔に。さすがはオレイン55。ひと口の充実感がハンパない。「えっ!こんなにおいしい肉をカレーに入れていいの?」惜しげもなく煮込む度量は、しゃぶしゃぶのルーツといわれるこの店ならではですね。

鳥取和牛みそ煮込カレー

スパイスの香りとみその味がマッチして食欲をそそります。店主・阿部一郎さんによると、「時間をかけてじっくりと煮込むことでみそのコクが全体の味をまろやかにする」のだそう。タマネギ等の野菜の旨みも溶け込んだトロトロのルーにスプーンが止まらず、完食まで一直線。中辛で食べやすいのも魅力です。トマトサラダと吸い物、鳥取県特産ラッキョウなどの漬物がセット。吸い物や漬物が付くあたり、さすが割烹店ですね。

料理もさることながら、店内は家具、飾り絵、装飾品など民藝品が充実していて、まるで美術館にいるような特別感を感じます。もちろん、器も民藝一色。取材日のカレー皿は、鳥取市青谷町(あおやちょう)の山根窯、サラダや漬物は鳥取市河原町の牛ノ戸(うしのと)焼に盛られ、料理のおいしさをより引き立てています。鳥取ならではの醍醐味が詰まった推しランチ、ぜひ食べてみてください。

さっけー(酒本勇太):文・写真

鳥取県の地域情報サイト「とっとりずむ」代表。「鳥取をもっと楽しく♪」をモットーに、実際に現地に足を運んで取材したグルメ・観光・生活情報が人気。2020年10月に、月間60万PVとSNSの合計フォロワー3万人を達成。

【とっとりずむ】 https://tottorizumu.com/

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店名:たくみ割烹店
電話:0857-26-6355
住所:鳥取県鳥取市栄町652
営業時間:11:30~14:30(L.O.14:00)/ 17:00~22:00(L.O.21:00)
※新型コロナウイルス感染症予防のため、しばらくは夜の営業時間を20時ラストオーダー、21時閉店に変更
定休日:第3月曜(ただし8・12月は無休)